日本を代表するスポーツメーカーであるミズノでは、ゴルフのアイアンについても豊富なラインナップを揃えています。同社のアイアンの特徴は、何といっても養老工場で製造されている軟鉄鍛造モデルに見られるような優れた技術力にあります。打感や打音に加えて、フォルムの美しさにもこだわって製造されている同社のアイアンは、ゴルファーであれば1本は持っておきたい逸品です。
ミズノプロ120 アイアン
「ミズノプロ120」アイアンは、2019年9月に発売されたミズノのフラッグシップともいえるモデルです。
特徴
「ミズノプロ120」は、軟鉄鍛造一体成型のマッスルバックで、そのヘッドは同社のアイアンの中でも小ぶりな部類に入ります。「グレインフローフォージドHD」と呼ばれるミズノ独自の技術が採用されており、それによってヘッドの内側の鍛流線を打球部に密集させることで、スイングの力を漏らさずにボールに伝えられるようになっています。
対象者
こちらのアイアンは、前述の通りヘッドが小ぶりでシャープな仕上がりになっているため、ある程度の技術やパワーを備えている上級者向けのモデルといえます。
ミズノプロ520 アイアン
「ミズノプロ520」アイアンも、ミズノプロ120アイアンと同じく、2019年9月に発売されたモデルです。
特徴
ミズノでは、これまでにチタンマッスルと呼ばれる独特の構造を自社の多くのアイアンに搭載してきましたが、こちらの「ミズノプロ520」も、その流れを踏襲しています。ヘッドの中央部に比重の小さいチタンを、トウ側に比重の大きいタングステンを含めることで、慣性力を使って小さな力でもボールをより遠くに飛ばせるよう工夫されています。ヘッドに内蔵されているチタンはステンレス製のプレートで覆われており、外からはその存在をうかがい知ることはできません。
対象者
こちらのモデルは、見た目はシャープな形状をしていますが、実際に使ってみると思った以上に打点のばらつきに強くなっています。そのため、安定した方向性を求める中上級者に適したモデルです。
ミズノプロ920 アイアン
「ミズノプロ920」アイアンも、前述の2モデルと同じく、2019年9月に発売されたモデルです。
特徴
ミズノプロは比較的ヘッドが小ぶりなものが多いことで知られているのですが、その中で「ミズノプロ920」のヘッドはやや大ぶりです。「デュアルT-SLOT加工」と呼ばれるキャビティの内部を2段に掘削する技術が用いられており、それによってスイートエリアを広げ、深い重心とあいまって、ボールの軌道を上がりやすく安定的なものにしています。また、こちらのモデルは、ヘッドに使用されている軟鉄鍛造素材に、ボロンをわずかに添加することで、反発性能を高め、飛距離を伸ばせるようになっています。
対象者
こちらのモデルは、ヘッドがやや大ぶりで優しい仕上がりになっているので、初級者から中級者のゴルファーの方でも使いやすいでしょう。もちろん、上級者が使っても何ら問題はありません。
JPX200X アイアン
「JPX200X」アイアンは、2020年3月に発売された、軽量、長尺、ストロングロフトが売りの飛び系アイアンです。
特徴
「JPX200X」アイアンは、アメリカで人気を博した「JPX919 ホットメタル」を日本仕様に進化させたモデルです。素材には、高強度のクロムモリブデン鋼を用いており、シームレスカップフェースやコアテックフェースといったミズノが誇る技術がふんだんに盛り込まれています。また、シャフトに「Mフュージョン」というカーボンナノチューブと炭素繊維を混合させた素材を使用することで、打球のさらなるスピードアップを実現しています。
対象者
こちらのモデルは、中級者から上級者のうち、特に飛距離にこだわりたいゴルファーに適しています。
ミズノプロ719 アイアン
「ミズノプロ719」アイアンは、2018年9月に発売されたモデルです。
特徴
「ミズノプロ719」は、フェースの打点の裏側を意図的に薄くすることで反発性能を向上させるというマイクロスロット構造を採用しており、それによって飛距離を向上させています。ヘッドには軟鉄ボロン鋼を使用し、その他にもグレインフローフォージドHDや銅下メッキといったテクノロジーを駆使することで、使いやすさとボールの飛びの両方を実現しているのです。
対象者
こちらのモデルは、ミズノプロのラインナップの中では割とやさしい使い心地に仕上がっており、上級者だけでなく中級者のゴルファーにもおすすめです。
自分に合ったミズノのアイアンを見つけよう
ミズノのアイアンは上級者向けというイメージが強いかもしれませんが、中には初級者や中級者であっても問題なく使用できるものも存在します。アイアンを選ぶ際に大事なのは自分のスキルに合ったモデルを見つけるということです。ここで紹介した内容を踏まえて、実力を最大限に発揮できるものを選ぶようにすると良いでしょう。
